木を見て森を見ずにならないために

最近のご相談は全く相続のことを考えていない人のご相談は少なく、

「相続に詳しい人に少し聞いて相談に来たんですけど」

というケースが目立ちます。

そして、

「生前贈与っていくらまで大丈夫なの?」

「実家が空き家になっているのだけど、名義は親のままで、どうしたらいいの?」

などといった具体的な内容の第一声で始まることがあります。

少し前に比べても相続ということが注目されているんだなと実感しています。

確かにここしばらく各メディアで急速に相続に対する注目が集まり、自分の問題として相続をとらえる人が増えていると思います。

そうなると新聞や雑誌で今まで目に入らなかった「相続」というキーワードが目につくようになり、

「相続」という言葉を口にする機会も増えます。

そうすると、銀行の窓口や保険の担当さんから、相続対策の関する商品を勧められる事も多くなり、

その真偽を確かめたくて「セカンドオピニオン」として、

私に相談に来る、ということのようです。

そんな時に私が最初にお話しするのは

「相続の森」の話です。

相続のことを考えるにはいろんなことが関わってきます。

家族構成、親戚の状況などはもちろん、不動産や現金などの資産の話などその他いろんなことをお聞きしなければなりません。

時間をかけて全体像としての「相続の森」を依頼人と一緒になって俯瞰するのです。

「相続の森」の全体像が見えて初めて、

「このままだとこのような問題が起きる可能性があります」

「◯◯さんの意向をかなえようとすると△△のような準備がいいと思います」

といった形で解決策を提示します。

相続の森にはたくさんの木が生い茂っています。

一つの木だけ見てあわてて対策をとったら「相続の森」の生態系が壊れてしまうかもしれません。

そうならないために、全体像の把握からスタートすることです。

どんな些細なことでもお気軽にご相談下さい。

きっと心の不安が取り除かれると思います。

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