佐野市の相続コンサルタント〜エンディングノートって書いたほうがいいの?
前回お話しした中で、親御さんに相続を考えてもらうきっかけとして
「エンディングノート」を一緒に書く事をお勧めいたしましたね。
「エンディングノート」
ここ最近よく聞きませんか?
書店に行くと、「終活ノート」とか「相続便利帳」といった様々な呼び方で本が並んでいます。
終活とかエンディングと付くとあまりいい印象をお持ちでない方が多いです。
先日も
「残される自分達のためだけに書いてもらうみたいで、親にすすめられない。」
とおっしゃられた方がいました。
よくわかります。
残された家族が手続きに困らないように
現金の預け先の銀行、証券会社、加入している保険会社、所有している不動産、
葬儀屋お墓の事なども書きます。
でも、一番書いて欲しいのは
「感謝の言葉」なんです。
日頃から「ありがとう」を言葉にしていますか?
毎年お誕生日に感謝の気持ちを伝えているよ!
毎日「愛しているよ!」って伝えているよ!
そんな素敵な家族もいらっしゃるかと思います。
でも、だんだん歳を重ね、当たり前になり、日々忙しくなると
つい伝えてないって事ないですか?
それと、ちょっと照れ臭いですしね
ある40代の男性がいました
奥様と中学生と小学生のお子さん二人を残し
出張先で急死されたそうです。
それはとても深い悲しみの中でのお葬式でした。
四九日が過ぎ、奥様とお話しをする事ができました
ご主人の手帳に
「○○子いつもありがとう」とたった一言書いてあったそうです
「その言葉だけで、悲しみのどん底から救われた気がします」
そうお話ししてくれました。
でもやっぱり、生きている時に直接聞きたかったでしょう。
「最近、感謝の気持ち伝えてないかも・・。」
「コミュニケーションとってないな」
そんな時のきっかけ作りとなってくれるのが「エンディングノート」だと思います。
「ねぇ、私の名前の由来ってなんだっけ?もう一度教えて」
「あなたの名前はね。夕日がとてもきれいな日に生まれたから夕子と名付けたのよ」
「お母さんの子供のころってどんな遊びしていたの?」
「お父さん、会社で新人の時はどんな事が大変だった?」
「若い時好きだった曲は?」「よく行っていたお店ってある?」
書いていくうちに
きっと目に見える財産よりも、もっと大切な物が見つかるかもしれませんね。
「小さい頃はね、お姉ちゃんの後ばっかりついていて、でもお姉ちゃんは嫌がらずあなたの事面倒見てくれたのよ。」
なんて聞いたら
疎遠だったお姉さんへの気持ちに変化があるかも。
家族の想いを知ったら争いにならないのが相続です。
だからこそ相続の対策は元気なうちに。
ぜひ「エンディングノート」を活用してみてくださいね。